歯周病とは、歯に付いた歯垢の中の歯周病菌が、歯肉(歯茎)や歯を支える骨(歯槽骨)を破壊し、最終的には歯が抜けてしまう病気です。 歯周病菌と虫歯菌は異なり、むし歯が無いのに歯周病が静かに進行する場合があります。
そのため、むし歯が無いので「歯医者に行く必要が無い」と信じ込んでいると、自覚症状が無いまま進行してしまいます。
そして、気が付いた時には手遅れとなり抜歯するしかない、というケースもあります。
初期の歯周病では、歯肉(歯茎)に炎症が起き、出血します。
歯周病が進行すると、歯肉(歯茎)が痩せていき、歯の根が見えていきます。さらに、歯のぐらつき、口臭・出血等の症状が現れます。
また、噛み合わせの少しのズレにより歯に加わる力が偏ると、その歯だけ歯周病を進行させます。また、くいしばりや歯軋りをしている場合、特に進行を早めます。
歯周病は歯が抜ける病気というだけでなく、心筋梗塞等の全身疾患の引き金になるとも言われていますので、早めの治療・予防が大切になります。
①通常、歯には隙間はありません。
②歯垢が多く付着すると歯周炎になり、放置すると歯と歯肉の隙間が開いてきます。
③さらに放置すると歯肉炎が悪化し、歯槽骨・歯根膜が溶けてきます。
④歯周炎がさらに広がり、歯がグラグラして不安定になります。
⑤最終的に歯のグラつきがひどくなり、抜歯が必要になります。